IEEE Spectrumは5月21日に記事を掲載し、オープンソースAIがロボット分野へ急速に浸透している様子を報じました。Hugging Faceが2024年5月に立ち上げたロボットAIコミュニティプラットフォーム「LeRobot」では、データセットの数が2024年末時点の1,145個から現在では5万8,000個以上へと急増し、Hugging Face Hub内で最大規模の単一データセットカテゴリーとなっています。またHugging Faceは『ソフトウェアだけでは不十分』という理由から、ハードウェア分野への進出を目指してロボット企業Pollen Roboticsを買収したことも発表しました。Hugging FaceのCEOであるクレマン・ドゥラングはこの記事をリツイートし、賛同の意を示すと共に、記事の挿絵で自社のロゴが『悪役バージョン』に描かれていることを冗談めかして指摘しています。
現在、Hugging FaceやNVIDIA、アリババといった企業が過去2年間にわたりオープンソースロボット分野への投資を続けており、関連ツールやモデルの目的は、基礎的な運動制御よりも難易度の高い『ロボットが推論・判断・行動する』ための技術の確立――つまり『ロボットに考えさせる』ことです。NVIDIAが公開している全てのオープンソースロボットモデルはHugging Face上で管理されています。記事では、AIのオープンソース化ムーブメントを具身知能分野へ拡大させるこの取り組みは現時点ではまだ初期段階にあるものの、ROSやLeRobotといったプラットフォームによって、これまでトップクラスの研究機関内でのみ利用可能だった高度なロボットAI技術が、より幅広い開発者層へと次第に提供され始めていると述べられています。その流れは、かつてオープンソース化の波がLLMの普及を後押ししたケースと極めて類似しています。