MicronがAnthropicのHラウンドに出資、長期供給契約を締結、株価が急伸し1日で約7%上昇、史上最高値を更新

美光科技(Micron Technology, NASDAQ: MU)は6月22日、Anthropicとの包括的な戦略的提携を発表した。その内容は四つの柱からなる。すなわち、両社はAIワークロードの種類ごとにメモリおよびストレージサブシステム(副系統)のパフォーマンスを共同研究し、インフラ技術スタックを最適化する。美光はAnthropicに対し、HBM、DRAM、エンタープライズ向けSSDを含むデータセンター向け全ラインアップのメモリとストレージ製品を長期的に供給し、同社の多年にわたる計算能力拡大計画を支援する。美光は社内のエンジニアリング、製造、企業運営全体にClaudeモデルを全面的に導入する。さらに美光はAnthropicの最新ラウンドであるHラウンド資金調達に戦略的出資を行う。両社は投資額および供給契約の具体的な財務条件を開示していない。この発表を受け、美光株価は約6.8%上昇して1211ドルとなり、過去最高値を更新。年初来の上昇率は284%超となった。

今回の提携には明確な産業背景がある。Anthropicは今年5月、Hラウンドで650億ドルの資金調達を完了し、評価額は9650億ドルに達した。これはOpenAIを上回り、世界で最も評価額の高い未上場AI企業である。大手HBMメーカー3社(美光、サムスン、SKハイニックス)はいずれも出資を行っている。現在、世界のHBM需給ギャップ(供給不足)は20%から50%と推定され、3社の年間生産能力は既に第1四半期中に全て予約済みである。この供給不足は2028年まで続くと見られ、SKハイニックスが約50%、サムスンが約28%、美光が約22%の市場シェアを占めている。Anthropicの共同創業者兼最高計算責任者(CCO)Tom Brown氏は「メモリとストレージはClaudeモデルを効率的に訓練・運用する上で極めて重要な要素であり、今回の提携により、計算能力の継続的な拡大に必要な供給の安定性を確保できる」と述べている。UBSアナリストは美光の目標株価を1500ドルに引き上げた。

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