6月3日、アリババ傘下の千問(Qianwen)アプリが、サードパーティのAgent(エージェント)とSkill(スキル)に対する全面的な開放を発表した。すべての企業がプラットフォーム内でブランドAgentを自主運営し、キャラクター設定、サービス範囲、インタラクションスタイルをカスタマイズできる。瑞幸咖啡(Luckin Coffee)、ケンタッキーフライドチキン(KFC)、蜜雪冰城(Mixue Bingcheng)、中国東方航空(China Eastern Airlines)が最初のテスト接続先となり、現在ユーザーはSkill機能を通じてKFCと瑞幸咖啡の店頭受け取りサービスを体験できる。Agent接続プラットフォームは近日中に正式にローンチされる予定である。
従来のサービス入口とは異なり、ブランドAgentはコンテキスト(文脈)記憶と能動的な計画能力を備えており、ユーザーの行動に基づいてサービスを自発的にトリガーできる。東方航空Agentは旅行の嗜好に基づいて旅程をインテリジェントに提案し、予約をワンストップで完了できる。瑞幸Agentは店舗の混雑ピーク前にユーザーに事前注文を促し、行列を回避する。
今回の全面的な開放は、アリババエコシステムが成熟した後、千問がより広い範囲へと拡大することを示している。千問の製品責任者は、過去半年間で地図、タクシー、ショッピング、フラッシュセール(即時配送)など、数十のアリババエコシステムAgentを順次接続し、毎日1億回以上のサービス関連の対話が行われていると述べた。今年の春節期間中には、1億3千万人以上のユーザーが「Agentによる用事遂行」機能を体験した。これまで千問のコア競争力は淘宝(Taobao)、支付宝(Alipay)、飛猪(Fliggy)、高徳(AutoNavi)などアリババエコシステムとの深い連携にあったが、今回全業界に開放したことは、千問のポジショニングがアリババエコシステムに依存するAIアシスタントから、全業界をカバーするスーパーAgentプラットフォームへと転換していることを意味する。ユーザーは自然言語でニーズを表現するだけで、ブランドを横断して注文、予約、会員管理などの複合タスクを完了できる。