米国のAIデータセンター建設計画が大幅に遅延、2026年プロジェクトの約半数が延期または中止の危機

ウォール・ストリート・ジャーナルが6月3日に報じたところによると、米国のAIデータセンター建設の進捗は、大手テクノロジー各社の野心的な目標と深刻なギャップがあるという。気候シンクタンクのSightline Climateのデータによると、全米で2026年までに稼働開始が計画されているデータセンターの総容量は12~16GWに上るが、現在建設中のものはわずか約5GWにとどまり、残りは「発表済みだが未着工」の段階で、計画容量とのギャップは7GW以上に達する。2026年に予定されているプロジェクトの30~50%は遅延、あるいは中止に直面する見通しだ。ハイパースケールクラウド大手4社(Google親会社Alphabet、Amazon、Meta、Microsoft)が2025~2026年にAIインフラ拡張に合計6500億ドル以上を投じると表明している一方で、実際の展開ペースは資本計画に大きく後れを取っている。

遅延の核心的なボトルネックは主に3つある。第一に、変圧器、開閉装置、蓄電池などの主要電気機器が深刻に不足しており、納期が12~24か月にまで長期化し、米国内の生産能力も需要に追いついていないこと。第二に、系統連系の難しさで、安定した電力供給を確保できずに多くのプロジェクトが停滞していること。第三に、コミュニティからの反対の高まりで、バージニア州などのデータセンター集中地域では、土地、水資源、電気料金をめぐる住民や地方政府の抗議がプロジェクト推進の「実質的な障害」となっていることだ。注目すべきは、OpenAIの「スターゲート」(Stargate)テキサスプロジェクトの進捗が遅れていると複数の関係筋が報じていることであり、政府の後押しがある超大規模プロジェクトでさえ構造的なボトルネックから逃れられないことを示している。さらに長期的に見ると、2027年の稼働開始を予定するデータセンターでも、発表された21.5GWの容量のうち建設中はわずか6.3GWにとどまり、2028~2032年のプロジェクトの大半はまだ着工に至っていない。

ウォール・ストリート・ジャーナル | 鳳凰網