Create 2026 百度 AI 開発者大会において、百度の共同創設者兼CEOである李彦宏氏は、AIプラットフォームの価値を測るための主要指標として、これまでのトークン消費量に代わり『日次アクティブエージェント数』(DAA: Daily Active Agents)を採用することを提唱した。また『初めて、AIの主役はモデルではなくアプリケーションになる』と訴えた。続いて百度スマートクラウドの沈抖社長が、百度スマートクラウドを『大規模なエージェントアプリケーション向けの新全スタックAIクラウド』へと刷新すると発表した。『AIインフラ+エージェントインフラ』という二つの基盤を核に、『チップ・クラウド・モデル・エージェント』からなる製品群を展開する。具体的には、昆仑芯が計算能力を提供し、百度クラウドが基盤設備を担い、文心大モデル(バージョン5.1へアップグレード)が技術的土台となり、さらに『DuMate』『秒哒3.0』『伐谋』といったスーパーエージェントシリーズが上層のアプリケーションを構成する。秒哒3.0の企業向け版も同時に公開され、公式情報によればリリース後すぐに1000万人以上のユーザーに利用され、その経済効果は500億元にも達している。また、昆仑芯P800は既に広範囲に導入されており、文心5.1は3万枚のGPUクラスターでの学習効率が97%を超える実績を示している。
今回の戦略的再編には明確な財務的背景がある。2026年第1四半期の百度全体の売上高は約3207億5000万元で前年同期比1.2%減となったが、AI関連の新事業売上高は1360億元以上に達し、前年比49%増加した。この額は百度の一般事業売上高の半分を初めて上回っており、中でもスマートクラウド基盤の売上高は880億元程度で前年比79%増加している。虎嗅の分析によれば、現在百度のAI事業の成長は主に基盤設備側が牽引しており、アプリケーションエコシステムにおける収益化の質はまだ不安定だという。これが百度がDAAを用いて競争の枠組みを再構築しようとする主な動機である。大モデル間の同質化競争が激化する中、DAAが示す『エコシステムの繁栄』というストーリーはプラットフォーム企業にとって有利であり、百度が検索窓口を維持しつつB向け市場へ深く浸透させる戦略とも合致する。一方で、昆仑芯は香港証券取引所および科創板への上場準備を進めており、チップ事業の独立した資本化も親会社に対して新たな成長ストーリーの構築を促している。